Exploit
この記事は「CTF Advent Calendar 2016」24日目の記事です。 「glibc malloc exploit techniques」では主要なmalloc系exploitテクニックについて説明したが、歴史的には他にもさまざまな手法が公表されている。 ここでは、2005年にBugtraqメーリングリストに…
この記事は「CTF Advent Calendar 2016」17日目の記事です。 ちょいちょい見かけてはいるのだが、実戦でよく忘れてしまうので応用の効きそうなものをまとめておく。 ROPからのGOT overwrite 単純なROP問題の場合、GOTに置かれた関数アドレスを読み出した後of…
malloc系exploitテクニックのうち、応用しやすそうなもののメモ。 環境 Ubuntu Server 16.04.1 LTS 64bit版、GLIBC 2.23 $ uname -a Linux vm-ubuntu64 4.4.0-31-generic #50-Ubuntu SMP Wed Jul 13 00:07:12 UTC 2016 x86_64 x86_64 x86_64 GNU/Linux $ lsb…
「Windowsでデバイスドライバの脆弱性からの権限昇格をやってみる」では、HalDispatchTableの書き換えを行うことでシェルコードの実行を行った。 しかし、HalDispatchTableやその中のポインタを呼び出す関数の実装はOSのメジャーアップデートなどで変更され…
「Windowsでデバイスドライバの脆弱性からの権限昇格をやってみる」では、SystemプロセスのTokenを自身のプロセスのTokenにコピーするシェルコードを使って権限昇格を行った。 この方法のほかに、System権限で動作するプロセスのACL(Access Control List)…
Windowsにおいて、任意アドレス書き換え(arbitrary address write)の脆弱性があるデバイスドライバを作り、この脆弱性を利用した権限昇格をやってみる。 環境 Windows 8.1 Enterprise Evaluation 32 bit版、Visual Studio Community 2015 >systeminfo OS N…
ASLR+DEP+FullRELROが有効な環境で、Dynamic ROP(JIT-ROP)により任意のシェルコードを実行してみる。 これは、セキュリティ・キャンプ全国大会2015の講義にて行った演習に若干の修正を加えたものである。 環境 Ubuntu Server 14.04.2 64bit版 $ uname -a L…
「Windowsで電卓を起動するシェルコードを書いてみる」では、32ビットのWindows環境で動作するシェルコードを書いた。 ここでは、Microsoftが提供する脆弱性緩和ツールEMET(Enhanced Mitigation Experience Toolkit)の検知機構を回避するシェルコードを書…
「WindowsでReturn-oriented Programming(ROP)によるDEP回避をやってみる」では、Windows 32ビット環境でROPによるDEP回避を行った。 ここでは、Windows 64ビット環境でのROPをやってみる。 環境 Windows 8.1 Pro 64 bit版、Visual Studio Community 2013 …
「Windowsでconnect-backシェルコードを書いてみる」ではプログラムがWinsockを利用していることを前提に、connect-back shellを起動するシェルコードを書いた。 この他に、Windowsではインターネットから実行ファイルをダウンロードし実行するシェルコード…
「Windowsで電卓を起動するシェルコードを書いてみる」では、Windows 32bitアプリケーション用のシェルコードを作成した。 ここでは、Windows 64bitアプリケーションから電卓を起動するシェルコードを書いてみる。 環境 Windows 8.1 Pro 64 bit版、Visual St…
LoadLibrary関数は実行時にDLLをロードする関数であるが、引数にUNCパスを与えることにより、SMBプロトコル(Windowsファイル共有)を介してリモートホストにあるDLLをロードできることが知られている。 また、DLLはロード時にDLLMain関数が自動的に呼び出さ…
Metasploit Frameworkは、エクスプロイトコード実行をはじめとした種々のタスクを統一されたインタフェースで扱うための統合環境(フレームワーク)である。 ここでは、スタックバッファオーバーフロー脆弱性のあるプログラムを用意し、これに対するexploit…
主にWindows環境に対して使われる高機能なリモート操作コンソールとして、Meterpreterと呼ばれるものがある。 ここでは、Metasploit Frameworkを使いMeterpreter用のシェルコードを生成してみる。 さらに、スタックバッファオーバーフロー脆弱性を利用してこ…
スタックバッファオーバーフロー攻撃に対する防御手法のひとつにstack canaryがある。 これは関数の先頭でcanaryと呼ばれるランダムな値をスタックに積んでおき、関数の末尾でこの値が書き換えられていないかチェックすることで攻撃を検知するというものであ…
「WindowsでReturn-oriented Programming(ROP)によるDEP回避をやってみる」では、実行ファイル中でVitrualProtect関数が使われていることを前提にROPを行った。 ここでは、ASLRが無効な古いシステムDLLを利用することにより、VirtualProtect関数を呼び出し…
「Windowsで単純なスタックバッファオーバーフロー攻撃をやってみる」では、DEPを無効にした状態でシェルコードの実行を行った。 ここでは、DEPが有効な環境下において、ROP(Return-oriented Programming)によるシェルコード実行をやってみる。 環境 Windo…
Windowsで各種セキュリティ機構をオフにして、単純なスタックバッファオーバーフローによるシェルコード実行をやってみる。 環境 Windows 8.1 Pro 64 bit版、Visual Studio Community 2013 with Update 4 >systeminfo OS 名: Microsoft Windows 8.1 Pro OS …
仙石浩明の日記: chroot されたディレクトリから脱出してみる 上の記事では、chrootがsuperuserならば脱出可能であることについて書かれている。 また、実際にマニュアルを確認すると、確かにそのことが記載されている。 CHROOT(2) Linux Programmer's Manua…
「Windowsで電卓を起動するシェルコードを書いてみる」ではPEBからライブラリ関数のアドレスを特定し、WinExec関数を使って電卓を起動するシェルコードを書いた。 ここでは、プログラムがWinsockを利用していることを前提に、connect-back shellを起動するシ…
「Windowsで電卓を起動するアセンブリコードを書いてみる」では呼び出すライブラリ関数のアドレスをハードコードした形でアセンブリコードを書いたが、ASLRが有効なDLLについてはDLLが読み込まれるたびにベースアドレスが変化するため常には機能しない。 こ…
限定的な環境において電卓を起動するアセンブリコードを書き、シェルコードとして実行してみる。 環境 Windows 8.1 Pro 64 bit版、Visual Studio Community 2013 with Update 4 >systeminfo OS 名: Microsoft Windows 8.1 Pro OS バージョン: 6.3.9600 N/A …
「Linuxカーネルモジュールでret2usrによる権限昇格をやってみる」では、Kernel Address Display Restriction(KADR)を無効にした上で/proc/kallsymsからカーネルシンボルのアドレスを取得し、カーネル空間からユーザ空間の関数を実行させることにより権限…
Linuxカーネルモジュールにおける任意アドレス書き換え(Arbitrary address write)の脆弱性を利用し、ret2usr(Return-to-user)と呼ばれる手法によるroot権限への権限昇格をやってみる。 環境 Ubuntu 14.04.1 LTS 64bit版、Intel SMEP無効 $ uname -a Linu…
Linuxにおけるカーネルエクスプロイトの下準備として、無条件で権限昇格する(安全でない)カーネルモジュールを書いてみる。 環境 Ubuntu 14.04.1 LTS 64bit版 $ uname -a Linux vm-ubuntu64 3.13.0-44-generic #73-Ubuntu SMP Tue Dec 16 00:22:43 UTC 201…
「ARMでReturn-oriented Programming(ROP)をやってみる」ではlibcのベースアドレス、libc関数のオフセットを調べた上でROPを行った。 ここでは、ASLRが有効となっている場合を想定し、GOTアドレスの書き出しおよびstack pivotをもとにしたDynamic ROP(JIT…
ARM EABI(armel)環境でReturn-oriented Programming(ROP)をやってみる。 環境 Ubuntu 14.04.2 LTS ARM版(ユーザモードQEMU利用) # uname -a Linux c7b94bb2fc1e 2.6.32 #57-Ubuntu SMP Tue Jul 15 03:51:08 UTC 2014 armv7l armv7l armv7l GNU/Linux #…
「単純なスタックバッファオーバーフロー攻撃をやってみる」と同様に、Linux ARM(armel)環境でスタックバッファオーバーフローからのシェルコード実行をやってみる。 環境 Ubuntu 14.04.2 LTS ARM版(ユーザモードQEMU利用) # uname -a Linux c7b94bb2fc1…
「Linux x86用のシェルコードを書いてみる」と同様に、Linux ARM(armel)用のシェルコードを書いてみる。 環境 Ubuntu 14.04.2 LTS ARM版(ユーザモードQEMU利用) # uname -a Linux c7b94bb2fc1e 2.6.32 #57-Ubuntu SMP Tue Jul 15 03:51:08 UTC 2014 armv…
「use-after-freeによるC++ vtable overwriteをやってみる」では、ASLRを無効にした条件下でシェル起動を行った。 ASLRが有効の場合、書き換えるvtableの関数ポインタが指すアドレスが推測可能でなければならないが、ヒープ領域に任意の数のオブジェクトを生…