MSVCR???.dllやMSVCP???.dllが見つからないときの対処法
Windowsアプリケーションを実行する際、まれに次のようなエラーメッセージが表示されて起動できないことがある。
コンピューターに MSVCR120.dll がないため、プログラムを開始できません。この問題を解決するには、プログラムを再インストールしてください。
MSVCR120.dllの部分は、MSVCP140.dllなど微妙に異なる場合もある。 エラーメッセージに従い再インストールすればよいように思われるが、それでも解決しないことがある。
これは、配布されたアプリケーションが「Visual C++ 再頒布可能パッケージ」を同梱していないか、同梱されたバージョンが一致していないことが原因で起こる。 解決するには、Microsoftが配布している「Visual C++ 再頒布可能パッケージ」をインストールすればよい。
DLL名は「ライブラリ名+バージョン番号」に従って命名されているのだが、バージョン番号とVisual Studioの年がずれていてややこしい。
- ライブラリ名
- バージョン番号
- 90: Visual Studio 2008 (version 9.0)
- 100: Visual Studio 2010 (version 10.0)
- 110: Visual Studio 2012 (version 11.0)
- 120: Visual Studio 2013 (version 12.0)
- 140: Visual Studio 2015 (version 14.0)
- 150: Visual Studio 2017 (version 15.0)
つまり、MSVCR120.dllであればVisual Studio 2013の再頒布可能パッケージ、MSVCR140.dllであればVisual Studio 2015の再頒布可能パッケージをインストールすればよい。
また、https://www.microsoft.com/以外でダウンロードできるものは、正規のDLLである保証がないため利用してはならない。